8月9日最終日~さようなら、朝霧

テントにあたる雨の音で目が覚めました。やっぱり、雨。だけど、ありがたいことに空は明るく、天気はよくなる方向にあるようです。

朝食は、手間いらずの調理パン。食テンがないので、スカウトはねぐらのマーキーで食べました。さあ、最後のふんばりどころです。バスがくる13時までに、サイトをもとどおりにして、点検をうけなければなりません。

こまごまとした備品をコンテナボックスにしまい、きめられた分別方法でゴミの処理をして、個装をサイト横に運びだし、大物のテントとマーキーをたたみます(ゲートは昨日のうちに解体してしまいました)。

そして、コンテナに積み込むものを運びだしてしまうと、もとの牧草地がもどってきました。それでも草が踏みつけられて土がだいぶ露わになり、9日間の生活の跡が見えます。これからここでまた、牛が草を食むのですね。はやく草が茂りますように。

片付けでいちばん大変な作業は、コンテナへの荷積み。コンテナひとつに、4隊分の装備をいれるのですが、各隊とも相当な量なので、まるでパズルを組むようにしないとはいりきりません。大きくて重いパズルのピースをはめこむのは、大汗をかく作業です。隊長、副長補、ベンチャーさん、最後の大仕事、ありがとうございました。

撤営終了のころには、雨もすっかりあがっていました。おろしたてのおそろいのポロシャツに着替えて、ズボンにはファブリーズをして、帰る準備が整いました。アリーナでバスをまつあいだに、WELCOMの看板の裏にこっそりみんなで書いておいたよせがきを、隊長に進呈。そしてみんなで記念撮影、パシャッ。

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平日の道路は渋滞もなく、16時すぎには、最初の降車場所でご家族の方々にむかえてもらえました。ここで鶴見方面の人たちとはお別れです。解隊式でねー、と見送った後、整列して隊長のお話を聞き、解散。「分かれます」の敬礼のあと、みなそれぞれの家へと帰っていきました。お風呂とふかふかの布団と、家族がまつ家に。

8月8日閉会式~えっ、もう?

この日は環境整備の日。お世話になった野営地をじょじょに片づけはじめ、明日の午前中にはもとの野っぱらにもどさなくてはいけません。

後半は、えっ? と驚くほどの速さで時がすぎていきました。同じく、おっ! と驚くほどの加速度でスカウトたちの仲間意識も強まりました。

こんな朝食の風景も、もうすっかりお馴染みです。

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そういえば、トイレに行くたびに、空のペットボトルをもっていって、水をくんでくるという習慣もすっかりお馴染みとなりました。これは、途中からベンチャーのWくんの発案ではじまった4隊の特許ともいえるスゴいシステム。たった1、2本のペットボトルですが、みんながこつこつためればすごい量になるのです。これをはじめてからは、よほどのことがない限り水汲みにいかなくてもよくなりました。

明日の撤営に先立って、この日のうちにいくつかのテントをたたんでしまう予定です。その前に、つかのまのお楽しみ。

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差し入れにいただいたスイカでスイカ割り。10回まわって、ほとんど歩けず撃沈したスカウトも…

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大人数のトランプ。ハットにそれぞれの個性がひかります。

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よくがんばったなと、お互いを讃えあっているのでしょうか?

夜には食テンもなくなり、空間の目立つサイトには隙間風が……。と思ったら、これは嵐を呼ぶ風でした。予報によると夜から明日の昼にかけては雨。カッパを着ての撤営と腹をくくりましたが、せめて閉会式がおわるまではもってくれないかなぁ。

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初日にまいたブロッコリーの芽がこんなに大きくなりました。最後の夕飯の薬味にぴったり。

はい、なんとかもちました! 前にも書いたとおり、閉会式はステージの目の前で楽しむことができました。

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ステージがすぐそこ! どんな閉会式になるのか、わくわくします。

会場にいるだけで盛り上がりますが、この席のノリはまったく次元が違います。熱気と大音響と一体感と! あまりのすごさに、何名かは具合が悪くなって、退場したほどでした。演技と歌と花火と、最後のお祭りがクライマックスをむかえるころ、もういいかな? とうかがうように、ぽつぽつと雨が落ちてきました。

明日の夕方には、自宅でお風呂につかっているのかと思うと、うれしいような、残念なような。なんとも複雑な気持ちです。でも、その前に撤営がまっています。夜が更けるとともに雨足が強くなってきました。ちょっと気持ちがへこみます。どうか、夜のうちに降りつくしてくれますように。

8月7日プログラム最終日~猛暑と星空

最終プログラムは「技」。これは午前も午後も通しのプログラム。朝出たら夕方まで帰ってこない予定です。

すばらしいお天気! でしたが、陽が高くなるとともに、気温がぐんぐんあがり、猛暑がおそってきました。

うだるような暑さのなか、リーダーたちは、久しぶりにゆっくりと、それぞれの時間をすごしていました。が、隊長は、袴をとりはらったボーイ隊のマーキーでなにやらごそごそ……。

コンパネに並ぶ荷物から、怪しいモノをつまみあげ、乾燥のためにつるしていたのですねえ。やがてマーキーの周囲には、異様なニオイをはなつ服やらタオルやらパ○ツやらがぶらぶらとさがりました。まるで干物をうっている屋台のよう。

ちなみにこれは隊長の趣味とのこと。夕方、隊長から即刻洗濯! の号令がかかったスカウトもいました。よっぽどひどかったのでしょうね。

そんな平和なサイトに、班長から電話がはいりました。班員のひとりが、暑さにやられて動けなくなったというのです。すぐに隊長と副長が飲み物の入ったクーラーボックスをキャリアに積んで救助にむかいました。「技」は人気のプログラムですが、遠い会場に歩いていって、木陰もないなか、行列をつくってまつのは、さぞかしきつかったでしょう。

救助隊のもっていった飲み物はあっという間になくなり、リーダーの分は残らなかったそうです。汗だくになってサイトに帰還したリーダーたち。ミイラ取りがミイラになるところでした。

そんな過酷な太陽も沈み、あと残り2回となった貴重な夕べがやってきました。少しでも有効にすごそうと、今晩は過密スケジュールです。

まずは同じアース内の岐阜の隊との夕飯交流会。この日のメニューは焼きそばです。自分のサイトで夕食の準簿をしたあとに半分にわかれて、一方は相手をお迎えして、こちらの焼きそばをふるまいます。もう一方は相手のサイトにおじゃまして、相手の焼きそばをご馳走になります。焼きそばは4隊の得意メニュー。自慢のドラム缶と鉄板が活躍します。富士宮市名物の焼きそばは、少しかためなので、水の量に注意しながらむしあげ、ばっちりの仕上がりになりました。

ところが、相手の隊のリーダーさんは、サイトにいらして席に着くなり「すみません」。どうやらあちらの焼きそばは、失敗してしまったらしいのです。どんな味だったのかは、食べた人たちにしかわかりませんが、お邪魔するか迎えるかで明暗が分かれた夕食だったようです。

片付けをすませ、あたりがすっかり暗くなると、今度は神奈川の隊、カラーチーム、そしてほかの県の何隊かが加わった、合同キャンプファイヤーとなりました。賑やかな夜が更けていきます。この晩は、成人サイトでも各国の派遣隊のリーダーがキャンプファイヤーをしていました。日本語ではないけれど、ききなれたソングが流れていて、なんだかうれしくなりました。

そして、この夜は、再び満天の星空がひろがりました。椅子にのけぞるように座ってながめていると、このままずっと、富士山の足もとにいたいなと思えてきました。

8月6日後半突入

折り返し点をすぎたこの日から、生活がぐんと楽になりました。振り返ると、ここから先は、矢のように日々がすぎていった気がします。

上班が、楽しそうになにかをもってきました。見ると、各班からあつめた健康管理チェック表です。項目は、「げんきがよい」「楽しそうだ」「トイレに行っている」「食欲がなさそうだ」「気分が悪そうだ」など9項目。彼の説明によると、表の上半分はいいこと、下半分はわるいことと項目が二分されていて、いままで下の項目へのチェックが多かったのが、この日は上の項目へのチェックが増えたというのです。

じつはこの後は完全に上下が逆転して、「げんきがよい」「楽しそうだ」にチェックが軒並み並ぶようになりました。長期キャンプは楽であるというセオリーを証明するできごとでした。

この健康調査票には「下着をとりかえている」という項目もありました。まさかねとおもっていましたが、ちゃんと(?)これにひっかかってくるスカウトはいるんですねえ。もちろん発見直後、班長に、下着をかえさせてと指示をだしました。そして「トイレに行っている」の項目には特に目を光らせて、チェックなしがつづくと、プルーンや寒天で狙い撃ちしましたよ。

この日は、午前、午後とプログラムをまわり、帰ってきてからはシャワーや洗濯と、みんなまったりすごしていました。

でも、夕飯の支度のときには、ちょっと緊張感がはしり、みなきびきびと動きました。夜には、40分ほどはなれたマウンテンまでおじゃましての交流会がまっていたから。大阪と愛媛の隊との3隊合同です。ライトをつけて椅子をもって、上の牧草地への坂道をあがりながら、こちらのSCの隊は、毎日こんなに時間をかけてプログラムにやってくるんだと、感心しました。

この夜の交流会にむけて、ベンチャーは新ネタを考えて、事前にリーダーに披露してウケ度を確かめていました。はっきりいって太鼓判もののスタンツです。相手のリーダーさんたちとお話しながらも、このスタンツだけは見のがしたくないと、そわそわしてしまったほどでした。

8月5日スカウト平和の日~4隊は救急の日?

世界平和に想いを馳せる日……のはずでしたが、4隊の朝は、叫び声とともにはじまりました。

眠っている上班の耳に、虫がはいってしまったのです。大きい虫らしく、それはそれは痛そうです。耳にライトを当ててみましたが、出る気配がないので、救護所に。

「虫がはいりました」と救護所にはいっていくと、持ち場で仮眠をとられていたみなさんがいっせいに起きてくださって、すぐ診察。どうやら、かなりの大きさの虫のようです。取るのは困難で。外部の耳鼻科にお世話になることになりました。

救護所からの帰り道、北の山並に大きな虹が二本かかっているのを発見! どのサイトからも歓声があがり、みんな写真を撮っていました。

さて、サイトでは上班がいないなか、朝食の準備がはじまりました。トウモロコシ粉をつかったプロジェクトの日です。4隊はトルティーヤをつくりました。小麦粉とトウモロコシ粉をあわせて、油と水で耳たぶぐらいに練ったものを、鉄板で焼くと、クレープを香ばしくぱりっとさせたような皮ができます。それに、タコス味に仕上げた冷凍ミックス豆をはさんでいただきました。手がかかる作業でしたが、当番班でなくても、みなが進んで仕事を見つけて協力するので、思いのほかうまく進みました。日程も半分を過ぎた今、スカウトの自主性がみるみるついてきているのがわかります。おかれた状況で自分の立ち位置を確認し、行動を決める。そういうことが自然にできるスカウトたち、すばらしいです。

とはいえ、午前中は平和祈念式典があるので、やはり掛け足になってしまいました。慌ただしくサイトをでていったスカウトたちですが、式典では心おだやかに、平和を願ったことでしょう。

午後にはジャンボリー集会が待っています。それに備えて、体調の悪いスカウトはサイトに残って回復に努めました。この日は、上班の虫にはじまり、頭をブヨにさされる、ブヨが目に飛び込むと、虫の被害も多かったのです。

ブヨといえば、開会前から警告がでていましたが、設営開始直後から、ほんとうに強力な虫だと実感しました。毎日まいにち、何人ものスカウトがブヨの被害をうったえ、しまいには「ブヨった」という造語ができました。毒を抜き、薬をぬってラップという一連の手当てが、はじめはしどろもどろでしたが、後半になると、すっかり手慣れたもの。刺された体の部位に適した手当を、なんなくこなせるようになりました。ハッカ油を水に落としてつくる「ミント水」も活躍しました。小6スカウトは、夕刻になると、「ブヨの時間ですよー」と、みんなにシュッシュとスプレーしてまわっていました。

さて、お昼ちかくになって、耳鼻科につきそっていった副長から、「出ました!」という報告と、でてきた虫の写メがとどきました。小さなカナブンのような虫で、後で調べてくださったかたによると、「カツオブシムシ」ではないかとのこと。ほっと一安心です。救護のみなさま、お世話になりました。

ほかの救護関係スカウト(?)も、午後には復活して、みんなで大集会にでることができました。

そうそう、そんな騒ぎの中、わが隊の福沢諭吉班は、大集会前に岡田監督と記念撮影をしました。間近に見る国民的ヒーローに、みんな緊張したようです。その傍らで、報道陣の動きをよみ、ばっちりジャンボリー新聞に監督といっしょにおさまっていた副長補もいましたね。

そしてベンチャー隊の元気だった面々は、ステージ前の席をゲットして奥華子さんを応援してきました。その興奮もあり、上班の耳がぶじもとどおりになったこともあり、生岡田監督をみたうれしさもあり、いろんな興奮が入り混じった4隊の夜が更けていきます。明日は何が起こることやら……。

8月4日場内プログラム開始

天気も回復し、だんだん体がキャンプ生活になじんできました。昨夜から、水道の水が濁って、断水になっているのが気がかり。水場には自衛隊のタンク車がきて、決められた量を配給しています。シャワーの故障につづき、アースには水難の相がでている?

さて、今日からは班行動。午前と午後のそれぞれに、割り当てられたプログラム会場で活動します。お弁当をもってでますが、キャンプに帰ってくるかどうかは、班ごとの判断になります。

一日出っぱなしで、会場を冒険するのもよし。お昼にキャンプにもどるもよし。もどってくると、冷たい飲み物と、第4隊名物のかき氷!が待っています。このブログの背景のかき氷には、そういう意味があったんですね。日蔭のない朝霧の会場では、氷がほんとうにありがたかった。みんな、何回もおかわりして、ブルーハワイやエメラルド(メロン)、ルビー(イチゴ)の甘さと冷たさを満喫していました。お腹の健康を考慮した寒天入りかき氷も登場しましたよ。

この日は、夕飯後に、はじめての交流会もありました。副長補がとびこみで申し込んでくれた岐阜の隊との交流会では、横浜地区の一部でおなじみのTOTOべ○きの芸が大好評。グッズの交換ももりあがりました。ここで病みつきになったボーイたちは、それからはグッズ交換となると、目の色が変わるようになりました。最終日には、帽子まで交換していたスカウトもいましたね。

楽しい夜を、星も見守ってくれました。こちらにきてから、はじめての晴れた夜。「天の川があんなにはっきり」「北斗七星がおおきい」と、大迫力の星空に、みな見いっていました。かなたの宇宙におもいをはせて。

8月3日場外プログラム~コウモリ穴、そして洗濯

昨夜からの雨で、道はどろどろ。配給をとりにいっても、水をくみにいっても、リヤカーの車輪がどろにとられて、うまく進めません。当番班は、心までどろどろになっていたかもしれません。

でも、この日はバスで場外プログラムにでるため、気落ちする間もなくあわただしい朝になりました。朝食のメニューは、鮭塩焼き、オムレツ、海苔、ご飯、みそ汁。日本の朝ごはんですね。レトルトパックの鮭の塩焼きは、予想外においしくて評判がよかったです。忙しくても、味わってご飯を食べる。これ、キャンプの元気の秘訣です。

とはいえ、カッパと長靴が肌の一部になってしまったような面々が、バスに乗って移動というのは、とても気力がいることなのです。特に、カッパをぬいで乗車! なんていわれたら……。でも、3日目の疲れに雨、そして移動と3重苦に気持ちがおれそうなそのとき、アリーナの上空に一握りの青い空が! それからじょじょに黒い雲が消えて、晴天がもどってきました。もちろん、スカウトたちのテンションもあがってきましたよ。

場外プログラムについては、以前にも書きましたが、コウモリ穴、樹海散策、いやしの里の清掃奉仕でした。コウモリ穴では、身をかがめないと通れない、天上の低いトンネルに苦戦しました。

場外プロからもどったころには、富士山がくっきり見える晴天に。そこで一部のスカウトが、洗濯をはじめました。

洗剤で洗う前に、予洗いでざっと汚れを落とし、すすぎの前にはよく絞って洗剤を落としておくなど、水と洗剤を最小限に使う洗い方をおそわりながら、手で洗うことのめんどうくささと楽しさを味わっていました。ジーンズの端と端をふたりでもって、互いに反対にひねる絞り方を見ていた隊長。「かしてみ」というと、もっといい方法を実演してくれました。ポールにズボンを一回巻きつけ、あとはねじりドーナツのようにぎゅうぎゅうひねっていきます。こうすると、ひとりでも驚くほどに水を絞ることができました! 

しかし、たまになら楽しい洗濯ですが、毎日となるとたいへんそう。洗濯機のありがたみがわかったという声が、さっそくスカウトからきこえてきました。

この夜は、中華料理の夕べ。なんて、優雅なものにはならなかったのですが。なにしろ、9日間のなかで一番火を多くつかうメニューです。伝達の不備で水の量を間違えるは、凍った餃子は生焼けになるは、もう大変。餃子はついに、中華スープの中に納まることに。これで一件落着です。だけど、最終日にリーダーテーブルのクロスをめくったら、裏に真っ赤なマーボー豆腐の調味料がべったり。あの日の混乱を物語っていました。

*写真の整理がついていません。後日に貼りつけます。

班紹介

ここで、おくらばせながら班紹介をしておきます。

班決めが行われた4月のはじめての隊集会は、なんだかずっと昔のことのような気がします。

4隊の班長は、まず立候補を募り、埋まらなかった分をリーダーで話しあってきめました。その後、8人の班長と次長が、順番に班員を選んでいきました。結隊式につづく二回目の顔合わせで、選ぶ方も選ばれる方も緊張したおももちでしたね。

あのときの表情からは、こんな団結力はちょっと想像できませんでした。毎月の隊集会と朝霧での日々をすごし、9日目の帰る直前には、みんなこんなに素敵な仲間になっていました。

Peri

ペリー班

Mitukuni

水戸光圀班

Yukiti

福沢諭吉班

Koronbusu

コロンブス班

残念ながら、この写真を撮ったときには、コンテナ積みのためにベンチャー隊がそろっていませんでした。写真はありませんが、ベンチャー隊もそれぞれの個性を発揮して、うまくまとまっていました。

今回は、ボーイ隊の班と同じ活動をするということで、正直どんな感じになるのかと不安でした。でも4隊のベンチャー隊は、事前訓練の時点から、機会をしっかりとらえて、それぞれに自分の進歩やプロジェクトを手堅く進めていました。

そして、なんといってもポイントをおさえた団結力がすごかった。いちばんそれを見せつけられたのは、閉会式の場所取りです。ベンチャー主導で最後の夕飯をさっさとすませた4隊は、ステージ前のほぼかぶりつき付近を確保。配給からごちそうさままでの、あの夕方の動きはすばらしかったです。(あんまり夢中になりすぎて、リーダーのご飯を残しておくのを忘れたことは、内緒にしておきますね)

8月2日小雨の開会式

午後に開会式をひかえて、午前中はゲートをつくったり、サイトの改善をしたり。

あらためてゲートをご紹介します。こんどは、神奈川第4隊の旗もばっちりうつっています。

Gate2

すでに1泊した後なので、水場やトイレ、シャワーの位置もひとおりおさえて、じょじょに体がキャンプ仕様になってきました。じつは、この時期が、心にも体にも負担がかかるとき。設営後の数日がおわれば、いろいろな意味で楽になるのですが。

というわけで、この日はさっそく発熱したスカウトがでて、初の救護所いきとなりました。せっかくの開会式にでられるようにと、ドクターが解熱剤を処方してくださいました。解熱剤、よくきいて、初の発熱スカウトはみるみる回復しましたよ。

ところが、お天気はだんだんあやしくなってきました。残念ながら、お天気には薬を処方するわけにもいかず、開会式は小雨の中となりました。それでも、アリーナに集まった日本各地のスカウトと、各国からの参加スカウトの熱気で、盛り上がった開会式。ジャンボリーを実感した瞬間でした。

Opening1_3 Opening2_2

夜はずっと雨がつづきました。ローム層の泥で、道は一面、とけたチョコレートのよう。そろそろシャワーも浴びたいし、アブにかまれて痛痒いしと、ちょっとだけ、不安になってしまったスカウトもいたようです。(じつはこの日は、シャワーが故障で夜まで使えなかったのです)

明日のプログラムは、いきなり場外にとびだします。富士山がすっきりと顔を見せてくれるといいなあ。

8月1日設営~野っぱらが村に

初日、ご家族のみなさまに新横浜で見送っていただいたあと、東名高速道路をとおり、お昼ごろには富士山のふもと、朝霧に到着しました。途中のSAでは、あちらとみてもこちらをみても、ボーイスカウトが。ジャンボリーがやってきたと、お祭り気分が盛り上がりました。

朝霧についても、すぐに入場というわけではありません。全国からあつまるバスの交通整理をするスタッフの指示にしたがって、割り当てられた時間に入場。与えられた時間内に荷物をおろして、さっさと次のバスに場所をあけわたします。それから各自が大きな荷物を背負って、いよいよアースサイトに入場しました。

Arrive 会場に着いたぞ!

森の中の小道をぬけると、そこにはテープで区画割りされた野っぱらがひろがっていました。すでに設営がおわっている隊や、設営中の隊がちらほらあって、眺めている間にも、野っぱらはどんどん村になっていきます。

わたしたちも設営開始。まずは、事前に荷物を詰めて送ったコンテナから、テントや備品をとってくるのが大仕事でした。リヤカーや人力で、何度もサイトの反対側にあるコンテナから重い荷物を運びます。曇り空でしたが、暑さでみんなぐったり。水と塩飴を大量に補給しながらの作業です。

運びおわったら、すぐに設営開始。雲が広がる空を睨みながら、一刻も早く寝る場所を確保しようと、みんな必死でマーキーをたてたり、下にコンパネをしいたり。

そうするうちに、当番班には夕食の準備という仕事もやってきました。いきなりご飯を炊かないといけないメニューで、火おこし、米とぎとおおわらわ。結局、ゲートは次の日にもちこしになりましたが、寝るところも確保でき、夕飯も無事食べられました。

雲のゆくえは気になりますが、明日からここをベースに長いキャンプが始まります。ひとまず、みんなおやすみなさい。

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サイトの奥がみんなの寝場所。テントが並びます。左側の2つのマーキーテントがボーイスカウト男子用、右の手前がベンチャースカウト用、右奥の黄土色のドームがボーイ女子用、正面の黄色いのは、某ベンチャー用のラグジュアリー個室です。

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ゲートをはいってすぐにリーダーとベンチャーの食テン があります(写真右)。左がボーイの食テン、黄色いドームと緑のマーキーはリーダー用テント、その隣のカーキ色は、大活躍した(?)救護テントです。

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ご近所を撮影。グレーのドームは埼玉の隊、奥の緑のマーキーは横浜第5隊です。こんな風景が、この奥にもずっと広がっています。 じつは、これらの写真は8日目に撮ったもの。というわけで、既に生活もおちついて、洗濯物も干してあります。

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